ブランド戦略室について
ブランド戦略室は、新商品の企画開発、既存商品の改善、プランニング、対外コラボ、そして情報発信までを担います。製造・販売・総務・お客様係といった社内各部門はもちろん、地域の生産者や外部パートナーともつながり、ブランド全体の体験価値を設計する「ブランドを“作る”だけでなく“つなぐ”存在」です。全方位と連携し、うまく繋げられる存在になることで、春華堂ブランドのイメージアップに繋げられるよう努めています。
メンバープロフィール
雪島 知佳
好きな商品
君にれもん
入社年
2017年
入社前の経歴
大学卒業→春華堂新卒入社
入社後の経歴
nicoe春華堂(2017~)→ブランド戦略室(2018~)

入社のきっかけ
お菓子と人柄の温かさに惹かれて地元へカムバック
私は新卒で入社し、大学時代を過ごした奈良から地元浜松へUターン就職をしました。大学では管理栄養士の勉強をしており、当初は栄養士や教師、一般企業への就職でフラフラと悩みましたが、最終的には、お菓子につられて入社しました。笑
私、食べることが大好きなんです。高校時代にサッカー部マネージャーとして“チームに貢献する喜び”を経験したこともあり、食で人をサポートする道を考えて管理栄養士を目指して大学へ進学しました。
入社の決め手は、就職活動を通して感じた「人柄の温かさ」と「優しさ」です。選考中、緊張している学生をほぐしてくれるような柔らかい人柄が随所に見え、特に、総務の方が近しいお姉さんのように優しく声をかけてくれたり、面接中に差し入れのケーキが登場したりしたことが印象的でした。人柄が温かいのは役員だけでなく、案内役の方も含め全員に共通しており、「自分がやりたいと言ったことを受け入れてくれそう」な優しさに惹かれました。
私はグイグイ引っ張るタイプではなく、痒いところに手が届く“孫の手”でいたいタイプ。そんな自分を活かせる場だと感じました。
入社後も、若手にチャンスを与えてくれる環境がありました。
私の1年目は販売の現場からのスタートでした。優しいお菓子のイメージから一転、お盆やゴールデンウィークの繁忙期はお店は大混雑で、こんなにも多くのお客様がきてくださるんだ!と、菓子屋の繁忙期のリアルを体験しました。小さい頃から慣れ親しんでいたうなぎパイの製造現場にも触れました。その経験が今の業務にすごく生きています。
部署の役割と存在意義
温故創新で“記憶に残る美味しいお菓子”を設計する
ベンチャーと老舗の両面を兼ね備えている春華堂。過去を大事にしながらトライしようとしている姿は、会社の良さだと思っています。和菓子屋というルーツやご縁を大事にしながら、うなぎパイという看板商品も大切にして、未来に向けた種まきもしたいなど、やりたいことが沢山あり、リブランディングプロジェクトでは苦戦しました。売れ筋商品であるうなぎパイをはじめ、これまで守ってきたものがあるからこそ新たなフィールドへ挑戦し戦える。根底には地元、地域への想いがあり、大切に育てていただいた恩返しやこれからも地域とともに成長していきたい想いを大切にしています。
お客様、相手の方へのおもてなしや思いやりを大切にしようという文化が会社には根付いていて、また企画者としては生産者さんや地域、春華堂に対しても良い循環を生み出せたらと思っています。それはこれまで春華堂で過ごした日々が順風満帆なわけではなく、過去の悔しい経験と会社への恩を感じているので、働く中でなにかお返ししたいんです。私は専門職ではなく、社内の様々なメンバーの中で、「いろんなところに出没できるカメレオン役」でありたいと思っていて。引っ張るべきときは前に出ますが、基本的には専門職のメンバーが揃うだけでは回らない部分を補う、「隙間をうまく埋める潤滑油」として機能したいと思っています。
お菓子作りに関わる人たちとも、お互いに利益が出る循環をうまく生み出せたらいいなと思っています。
ブランド作りの中で私は、何よりも「人」を大事にすることを重視しています。新しいお菓子を作る際、無理な計画で製造部門の働く人の気持ちを嫌なものにしないよう配慮し、また、自分が発信役になることで、作り手に「自分たちが作ったお菓子がこんな形で発信されている」という喜びを伝えることも大切にしています。
お菓子を美味しいと思うかどうかは、その人の感性によると思うんです。パッケージを見て心が躍ったり、食べた後に“また食べたい”と心が動いたり。それは、作り手・売り手・伝え手、関わる人たちの五感と物語ごと全てがお菓子を美味しいと感じるまでに届くからだと思うんです。“味”だけでなく、言葉・見え方・聞こえ方など五感で伝わる体験をデザインし、「記憶に残り、次も食べたい」「パッケージがよくてまた使いたい」と思ってもらえる“記憶に残る美味しさ”を作りたいと思っています。

仕事で心が動いた体験
「君にれもん」—関わる人すべてに循環を
入社後の体験で心が動いたのは、地元の高校生と共同開発したお菓子「君にれもん」の企画です。コラボでも、美味しさは絶対に譲れない。社名を背負って出す以上、“自信を持って美味しい”と言えるものだけを世に出します。
この企画では、高校生のみんなとSDGsをテーマに美味しく食べて地域貢献できるお菓子を目指しました。最終的には地元浜松の規格外レモンの皮や果汁を活用しながら、高校生の甘酸っぱい青春エピソードを盛り込み、浜松の方に愛されるお菓子のひとつを生み出すことができました。
一方で、このプロジェクトからは多くの学びもあって。会社の売上を守ることや、短期間で企画を間に合わせることや、農業の一部だけを切り取って満足するのではなく俯瞰して見なくてはならないことが難しくもやりがいを感じた経験でした。
現在進めているプロジェクトでは、利益も学びも社会的意義も、どれか一つではなく“全方位Win-Win”となるように、やって終わりにしない仕組みになるように心がけています。
今でも卒業した生徒から声をかけてくれたり、高校OBOGの方から声援が届いたりと、お菓子をきっかけに関わる人すべての輪がつながり続けていることを嬉しく思います。
これから挑戦したいこと
地元に愛されるナンバーワンブランドへ
140周年を節目に、“地元に愛されるブランド”をさらに育てていくことが目標です。浜松や静岡の方々に深く愛されるブランドにし、140年、そしてそれ以上脈々と続けていけるよう育てていきたいです。そのために、お菓子を作る部分だけでなく、お菓子を取り巻く「一連の流れ」まで発信することや想像力を鍛えたい。一次産業や原料の現場にも目を向け、産地の顔が見える取り組みを進めながら、片方向で終わらない双方向の実利と誇りを大切にしていきます。個人としては、社内の発信力が強い上司や、うまく交渉する力を持つ上司など、様々なタイプの強みを合体した人間になりたいです。
最後に、求職者の方へ。「安心して!未来は明るいよ。」
社交的な人も、静かに熱い人も、地元を想って一歩踏み出す人も。
“ものづくりをしてみたい、何かに貢献してみたい”気持ちさえあれば、ここには若手にチャンスが回ってくる舞台と、寄り添い合う仲間がいます。安心して、最初の一歩を踏み出してみてください。私は、お菓子も地元も好きなんです。お菓子が好きだから食べるし、地元が好きだからもっと知りたい。好きだからこそ、他社の考え抜かれたお菓子には嫉妬する。
好きや好奇心を熱量に、一緒に形にできたら嬉しいです。
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